結婚式の写真結婚式の写真(広島県福山市)レストランの入口には小さな庭園がしつらえてあり、木立の緑が陽射しを透かして揺れている。夏はもうすぐそこまで来ている。 中学校の同級生だという二人の結婚式はつつがなく結んだ。 騒がしくない程度に会話の絶えない和やかな披露宴である。新郎新婦の友人たちはおおかたすでに家庭を持って...
沖縄沖縄の写真(沖縄県恩納村)バスを降りて富着(ふちゃく)の砂浜に出るとあからさまに強い海風が襲ってくる。 青空が広がったのはよいのだが、風が強すぎるのは困る。 沖合いでは白波が真一文字に立っていて、サンゴ礁が波を食い止めているのだが、それでも波は打ち寄せる。小さな子どもが遊べるような海ではない。...
ペットペットの写真(埼玉県草加市)爽やかな風が吹く五月の月曜日である。 昨年は夏を思わせる暑さだったが、今日はほとんど汗をかかずにすむ。 16歳の犬はおやつを見せると飛び跳ねる。知らないよその犬が散歩に来たら縄張りを主張するかのように吠えたてる。毛並みもつやつやしていて元気でなにより。...
結婚式の写真結婚式の写真(埼玉県川越市)この数年来、川越の街の観光客混雑はひどくなる一方である。氷川神社方面に向かうバスはだいたい満員だし、道は渋滞してるし。 だから駅を出たら丸広百貨店のある商店街を抜けて氷川神社まで歩く。だいたい30分くらいで着く。道を覚えてしまえばさして遠く感じる距離ではない。...
ブログ5月15日 名古屋鉄道常滑線朝倉駅 19:25朝からおうちにお邪魔して「とある日」撮影。 仕事の関係でパパの帰宅時刻が遅くなってからというもの、ママがワンオペで二人の子どもの面倒を見ているらしい。 言うに及ばずそのたいへんさはよくわかる。 今日はとくに次男くんがお昼寝しなかったので、ママはずっとつきっきりである。少しで...
とある日とある日|2019.5.15 愛知県知多市朝からおうちにお邪魔して「とある日」撮影。 仕事の関係でパパの帰宅時刻が遅くなってからというもの、ママがワンオペで二人の子どもの面倒を見ているらしい。 言うに及ばずそのたいへんさはよくわかる。 今日はとくに次男くんがお昼寝しなかったので、ママはずっとつきっきりである。少しで...
前撮り前撮りの写真(広島県三原市)波の小さな瀬戸内海を眺めていると気持ちまで穏やかになるような気がする。 新幹線で広島から三原まで戻り、駅前の駐車場に入れておいた車に乗って20分。人工の砂浜がある公園に着いた。 撮影依頼のメールでは家族を交えて前撮りをするということであったが、新郎新婦のほかに小さな子どもを...
ブログ5月12日 広島県三原市須波 16:19波の小さな瀬戸内海を眺めていると気持ちまで穏やかになるような気がする。 新幹線で広島から三原まで戻り、駅前の駐車場に入れておいた車に乗って20分。人工の砂浜がある公園に着いた。 撮影依頼のメールでは家族を交えて前撮りをするということであったが、新郎新婦のほかに小さな子どもを...
子どもと家族子どもと家族の写真(広島県江田島市)春がすぎて夏が来たような陽気である。 江田島の深い入り江に面した砂浜に寄せる波はなく、静かにたゆたう海がある。 昨年一歳の記念写真を撮った男の子はふた回りくらい大きくなって元気に歩いている。子どもの成長はほんとに早い。 海で遊ぶ親子の自然な様子を撮りつつ、家族写真も撮る。男...
子どもと家族子どもと家族の写真(川崎市高津区)多摩川の河川敷に小学校四年生の子どもたちが集まっていた。みな同じ保育園の出身なのだそうだ。 「二分の一成人式」なる不思議な行事が一般化してから、十歳の子どもを撮る機会がたまにある。女子は男子より成長が早いから大人びていて、十歳をひとつの節目にしてもいいかもしれぬが……おい男...
子どもと家族子どもと家族の写真(東京都江戸川区)パパとママの結婚式を撮ったのは5年前、雪降る2月の札幌であった。 ちょうど雪まつりが行われていたときで、初めての冬の札幌を歩くのにおっかなびっくりであったのを思い出す。 https://miharayuu-monophoto.blogspot.com/2014/02/164...
子どもと家族子どもと家族の写真(東京都中央区)「こどもの日」の東京はきれいな五月晴れとなった。 僕が小学生の頃、5月5日が祝日なら3月3日も休みにしてほしいとに思っていたのに今だに実現していない。 端午の節句を菖蒲に「尚武」を掛けて男子向けにしてしまったのだから、男女同権で女子向けの桃の節句も祝日にすべきではなかろうか...
前撮り前撮りの写真(京都市)暖かい日で何よりであった。 新婦さんによって念入りに組まれた香盤通りに撮影する。きっと楽しみにしていたんだろうなと想像できる。 結婚式の準備もたいへんそうだが、それらも楽しんでやっているようで微笑ましい。 なにしろ一生の一度のイベントである。6月の結婚式も佳き一日になってほ...
前撮り前撮りの写真(鹿児島県龍郷町)梅雨明けしたはずの奄美の海は、どんよりとした灰色の雲の下で冴えない色をしている。 雨男雨女を自認していた二人であったが、雨に降られなかったのは幸いであった。 前撮りのカップルは名古屋と岡崎出身だという愛知県人である。 ...
前撮り前撮りの写真(沖縄県宮古島市)沖縄はすっきりしない天気が続いている。 二日前に宮古島に来たというカップルは、今日が一番良い天気だという。 空は雲に覆われているが、時折思い出したように陽射しが出る。前浜(まいばま)の海は相変わらずライトブルーで美しい。ここで撮影するのは今日で3回目。 ...
前撮り前撮りの写真(兵庫県淡路市)カラフルなポピーの花の向こうで二人が笑う。 若さがスーツとドレスを着ているみたいだ。いいなあ。 花畑のはるか先には青い海が広がっている。あわじ花さじきは前撮りのロケーションには申し分がない。 木陰がほとんどないのと、持ち込めるのがブーケだけというのが残念なのだが、これは変...
前撮り前撮りの写真(京都市)植物園の並木道では2組のカップルが前撮りしていた。 定番の撮影スポットであるらしいが、樹高が高すぎて個人的にはあまり撮りたい場所ではない。 今日はそこを素通りして緑の美しい木々の間に二人を立たせる。 二人の写真を撮るのは今日で三回目。物静かな二人である。...
前撮り前撮りの写真(大阪市)新緑を透かして降り注ぐ陽射しはもう夏のそれに近い。 前撮りする二人のからっとした表情が今日の天気によく合っている。 エプロンをつけて写真に収まる彼氏さんの丸い顔がいい。 撮影後は二人してライブを見に行くという。同じ音楽を一緒に楽しめるのは仲の良い証拠だ。...
前撮り前撮りの写真(愛媛県四国中央市)伊予西条の寂れきったアーケード街の一角に、地元で長年やっているらしい美容室があり、そこで二人は着付けをしていた。 この店で婚礼の着付けは年に何回あるだろう。 店の壁には成人式で着飾った若者たちの記念写真が何枚も貼られているが白無垢姿の写真は見当たらなかった。 ...
前撮り前撮りの写真(広島県尾道市)結婚式はしないんです、という言葉を二人から聞いたとたんに、責任という重みが一気に増す気がする。 前撮りということで撮影をお受けしたのだが、撮影を始める前に結婚式はいつかと尋ねたらその答えだった。 それによって写真が変わるということはないのだけど、今日撮る写真がそのまま...
前撮り前撮りの写真(京都市)春浅い鴨川べりには木瓜の花が咲いていたものの、緑はまだ生気に乏しい。 前撮りする彼女には事前のメールで防寒対策をお願いしておいたが、それでも川面を吹き抜ける風は体温を奪う。 鴨川デルタと呼ばれる河原の近くに、満開の寒緋桜を見つけたのは偶然です。来年またこの時期にここで撮...
前撮り前撮りの写真(沖縄県宮古島市)撮影を始める予定時刻は雨であった。 1時間待ち、さらにあと30分待てば止みそうだ。そしてようやく雨が上がった。 彼女が手に持つブーケはミモザの花があしらわれている。春の花だが、亜熱帯に咲く花ではない。よく手配したものだと感心する。 ...
前撮り前撮りの写真(愛媛県宇和島市)新婦のおじいさんが住む家は、緑の山に囲まれた小さな入江にある。 母上から「どうもすいません、こんな遠くまで」と言われる。 僕はなんてことないですよと平静を装いながら、内心では宇和島駅から30分バスに揺られて着いた海辺の小さな集落の佇まいに心が躍る。ここまでかかった交通費の...
前撮り前撮りの写真(広島市)すっきりした青空に白い雲が抽象画のように描かれている。 「行き合いの空」という言葉が浮かぶ。季節は立秋である。 ちょっとずんぐりした彼は、最初の数カットで「暑い」を連発して汗を拭いている。白いワンピースの彼女は涼しげなに。 ...