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前撮りの写真(広島県尾道市)
木漏れ日が揺れる地面を蟻が忙しそうに歩いている。 先日の大雨が嘘のような青空である。 小さな漁港のほとりに建つ老舗旅館の中庭の芝生がまぶしく輝いている。 結納を兼ねて前撮りをする二人は初々しい。 白無垢を着る彼女は、晴れ姿を見てもらいたくて友人たちを呼んでいる。...


子どもと家族の写真(長崎県諫早市)
バスを降りて、諫早湾を干拓してできた田んぼの中を歩く。 風景がなかなか変わらない。 30分ほど歩いてようやく見えてきたその中の一軒の農家の前で、お揃いの白いTシャツを着た家族が子どもたちを遊ばせている。 家族は四姉妹で、すでに三人は結婚して子どもを産んだ。みな諫早を離れて別...


結婚式前撮り(広島県尾道市)
今日はいつもお世話になっているメイクサロンの依頼での前撮り。当然ながら新郎新婦は僕のことなぞまったく知らないわけで。 そんな関係にあっても、二人をよく知る人の撮影として成立するのは難しいだろうか。 疑問は解消しないが、その判断をするのは新郎新婦の二人であって、僕はただ写真を...


七五三の写真(岡山市北区)
今年の桜は急ぎ足に咲き過ぎる。 岡山城の見える公園の花は早くも散り始めており、入社式をすませたばかりなのか、黒いスーツを着た若い女性グループは笑いさざめいきながら写真を撮っている。 桜の季節の七五三はおすすめである。 神社は空いているし、花はあって彩りもいいし。...


入園入学の写真(静岡県藤枝市)
予定していた撮影日が雨予報なので、前倒しで撮影することに。平日なのでパパが不在です。 小学生になるお兄ちゃんと弟くんは、いつもと同じハイテンションで遊ぶ。彼らの元気はどこから生まれるのだろう。 このエネルギーを毎日すべて受け止めているママは、すごいものだな。...


子どもと家族の写真(東京都練馬区)
中学2年生の少女は、口元をきりりと結んで桜の花の下に立つ。 昨年の中学校入学のときは、コロナのために満足に写真が撮れなかったそうである。 制服姿の写真をきちんと残しておくのは、家族にとっても彼女自身にとっても必要なことだ。...


子どもと家族の写真(東京都新宿区)
花は開いて緑輝く。春だねえ…と庭園の東屋でひと休みしながらしみじみ思う。 世間はコロナやオリンピックで落ち着かないが、自然は揺るぎなく季節を巡らせる。 4年ぶりにお会いした家族は二人の兄妹がまっすぐに成長していて嬉しい。以前から妹思いだった兄は少年から青年になろうとしている...


入園入学の写真(茨城県守谷市)
曇り空の日暮れは早い。 明るさを失い始めた校庭で二人の少女を撮る。 小学校入学記念で写真を撮ってから6年が過ぎた。気がついたらいつもあっという間のことだ。 小学校が違っても仲の良い二人は、顔を合わせるなり笑い転げる。 何がおもしろいのか僕にはよくわかない。ただ二人の雰囲気に...


入園入学の写真(千葉県船橋市)
公園の遊歩道に沿って並ぶ桜並木は平日のせいか歩く人も少なく、撮影には申し分ないロケーション。 4月から小学生になる男の子は、ランドセルが重たいと文句を言ってすぐに下ろそうとする。 それを押し止めて、真新しいスーツが汚れないように気にしつつ遊ぶ、すぐに背中にあるものを忘れたよ...


お宮参りの写真(さいたま市大宮区)
朝から撮影した赤ちゃんはあまりご機嫌よろしくなく、すぐに泣いてしまう。 眠かったのかもしれない。たっぷり寝たと思っていても、当日の家族の雰囲気を察して眠りが浅かったりするのだろう。こればかりは赤ちゃんしだいなので、どうすることもできぬ。...


お宮参りの写真(千葉県木更津市)
黄砂が来ているらしく、薄ぼんやりした青空である。 お宮参りに来た家族は、春の陽射しの中をのんびり歩いて参拝する。 二人目の赤ちゃんは女の子で、祈祷の前に目を覚ますとお腹が空いたのか、大声で泣き始めたのでママはミルクをあげる。待っている間、二歳のお兄ちゃんを撮る。ちょっと遊ぶ...


入園入学の写真(横浜市中区)
昨日の荒天が嘘のような好天。 桜木町から歩いてすぐの汽車道の桜は盛大に散り始めていて、黒い海に白の花びらが薄い筋になって浮かんでいる。 今年はコロナウイルス感染防止のために、花見の宴会が禁止されていて、撮影にはとても助かる。酔っ払いの大声も聞こえないし、ゴミが散乱しないのも...


前撮りの写真(神奈川県鎌倉市)
湘南の海は冬の日本海かと思うような風と波に見舞われていた。 稲村ヶ崎の海辺に立つ二人を撮りながら、これはもうサザンの曲より森昌子の唄う「越冬つばめ」みたいな光景だなと思う。ヒュルリィ〜ヒュルリィ〜ララァ…… 今は海無しの栃木県に暮らす二人にとって、鎌倉から江ノ島にかけての海...


入園入学の写真(東京都稲城市)
幼稚園の制服から入学式用のワンピースへと着替えた女の子は、僕の知らないK-POPを口ずさむ。 僕がふざけても、ふふふと困ったように笑って相手にする様子はない。 1件目の同い年の男子とかくも違うのが女子である。子どもによっても違うけど。...


入園入学の写真(横浜市中区)
幼稚園の制服は半ズボン。入学式で着るのはネイビーブルーのスーツ。 それだけの違いで2歳くらい大人びて見えるから、やっぱり見た目って大事なのね、と思う入学記念の撮影。 僕ももっとファッションに気を使えばもっと違う仕事だってできただろうに、くたびれたTシャツ着て子どもの前で地面...


入園入学の写真(大阪市阿倍野区)
夕方の公園にいる人たちはみな、満開の桜に引き寄せられてきたんだろう。花の下でスマホを構えて写真を撮っている。 4月から小学生になる女の子は、真新しい制服の上着に「しょうがないなあ」という表情で袖を通す。入学式はまだ先だから。写真を撮るためだけに制服を着るのは、彼女の本意では...


子どもと家族の写真(和歌山県和歌山市)
撮影で初めましての家族は、たいてい身構えている。 どうしてよいのかわからないのがわかるので、こちらも何もしない。 そのうち、家族の雰囲気とか親が子どもと遊ぶときの接し方とかがわかってくるので、そこからちょっとずつ子どもとの距離を縮めてゆく。...


子どもと家族の写真(大阪府吹田市)
二歳の誕生日を迎えた女の子は当然ながら僕を怖がって表情が固い。 そういうとき親はよく「恥ずかしいの?」と子どもに言うけど、子どもにとっては恐怖です。 だって知らない人がじっと近くで自分を見ている(カメラを向けている)んですよ。大人だってそういう状況があったら怖くないですか。...


前撮りの写真(広島県尾道市)
いつもお世話になっているメイクスタジオさんの依頼で前撮り。 暖かく晴れた日の海風は心地よい。 前撮りに訪れた彼女の髪を揺らして、ゆるやかなウェーブが形を変える。 瀬戸内の青い海を背景に、白いタキシードとドレスの二人はよく映える。いいお天気でよかった。...


入園入学の写真(広島県福山市)
今年の桜はどこも気が早い。 青空の下で、白い雲のように咲いている。広島は例年よりも10日くらい早いようだ。 6年前に入学記念の写真を撮った女の子は、すらりと背が伸びて、帽子とランドセルが小さくなっている。 卒業式はすでに終わっているのに、もう一度制服を着て写真を撮らせてくれ...


入園入学の写真(静岡市駿河区)
広場の桜はまだ三分から五分咲きで、混雑を避けるために早起きしてきた家族は、拍子抜けしたというかがっかりしたというか、浮かない顔をしている。 こればかりは仕方のないことで、それなりに桜が咲いているように見える背景を探して撮る。...


入園入学の写真(東京都文京区)
♪春のーうららのー、と歌いたくなるような陽気である。 もっともそこは隅田川ではなく神田川。 東京の桜はいまが盛りと咲き誇っている。誘われるように人が集まる。川沿いの公園は陽気に誘われてそぞろ歩く人でいっぱいだ。 同じ幼稚園を卒園した子らは、公立私立それぞれの小学校に進む。...


ニューボーンの写真(広島県坂町)
2020年1月13日 ニューボーンフォトを撮る赤ちゃんはもうすぐ生後一ヶ月になる。 寝てくれなくてぐずるんじゃないかと心配していたら、それはまったくの杞憂であった。 ほぼずっと目を開けて、泣きもせず豊かな表情を見せてくれる。上出来すぎる。...


結婚式前撮り(和歌山県白浜町)
ここは沖縄かと思うような和歌山の白良浜である。 青い海と空その間の白い砂浜。白すぎて眩しい。ドレスとタキシードの二人は目を細める 穏やかな天気が幸いであった。 海だけでは物足りないので、緑あふれる公園でも撮る。 式を挙げないというので、指輪の交換をしてもらった。...
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