
撮影で初めましての家族は、たいてい身構えている。
どうしてよいのかわからないのがわかるので、こちらも何もしない。
そのうち、家族の雰囲気とか親が子どもと遊ぶときの接し方とかがわかってくるので、そこからちょっとずつ子どもとの距離を縮めてゆく。
まあ、それでうまくいくこともあれば、そうでないこともよくあります。
はじめはママの後ろに隠れていたお姉ちゃんだったけど、家の中で遊んでいるうちに慣れてくれてよかった。きっと長女らしく慎重な性格なんだろうと思う。あとは自分のペースで遊んでいた。
今のアパート住まいももうすぐ終わりで、近いうちに引っ越すのだそう。
幼い子どもの頃に住んでいた家の記憶はあいまいになりがちなので、写真に残しておくのはとてもいいと思う。
家から和歌山城近くの公園に場所を移して、外でも撮影。
お城はちょうど桜が満開で、多くの人で賑わっているが、ちょっと離れただけで公園には誰もいない。子どもにとっては桜が咲いているかどうかというのはどうでもよくて、のびのび遊べる場所のほうがいい。
いい写真が撮れるかどうかというのはどうでもよい(よくはないけど)。
春爛漫の日曜日に、家族揃ってのんびり過ごせれば、それが一番よいことのように思う。















