二歳の誕生日を迎えた女の子は当然ながら僕を怖がって表情が固い。
そういうとき親はよく「恥ずかしいの?」と子どもに言うけど、子どもにとっては恐怖です。
だって知らない人がじっと近くで自分を見ている(カメラを向けている)んですよ。大人だってそういう状況があったら怖くないですか。
それがある瞬間から(あるいは徐々に)恐怖心が消えて、僕に関心が向かってくる。
それが写真を撮っていてわかるのが嬉しい。というか、ほっと安心するのである。
公園には一本だけ満開の桜の樹があって、朝が早かったせいか周りに誰もいない。
枝振りも低いから、まだとことこ歩きの彼女でも桜の花に触れられる。理想的。
遊んでいるうちにテンションが上がって、ひとときもじっとしていられない彼女は天真爛漫な子になりそうな気がする。
そういえば一歳の誕生日撮影のときもよく笑ってくれたっけ。
この笑顔のまま大きくなっていってほしいなあ。
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