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七五三の写真(横浜市西区)
今にも降り出しそうな雲の下、神社を訪れた七歳の女の子は「おしとやか」という言葉からもっとも離れた場所にいた。 ママが子どもの頃に着た着物と、美しく結われた日本髪が彼女のキャラクターに負けている。 僕が遊び始めるとすぐに食いついてきて、屈託なく笑いながらマイペースで主導権を奪...


子どもと家族の写真(東京都立川市)
広大な公園のコスモス畑はやや盛りを過ぎていたものの、あたり一面に彩りを振りまいて、人々が集まってくる。 みなその花と一緒に、あるいは背景にして写真を撮ろうと一生懸命である。 それは日本に限らずどこの国の人でも同じなようで、SNSでひとたび人気を集めた写真があれば、人はそれを...


七五三の写真(千葉県市川市)
たぶん、いやきっとそうだろうなと思っていたら、やっぱりそうだった。 4年前、五歳と三歳の七五三を撮った兄妹からは、その頃の面影がすっかり消え去っていた。 https://miharayuu-monophoto.blogspot.com/2017/10/1226.html...


子どもと家族の写真(広島県東広島市)
山間の小さな集落の大きな家である。 子どもたちはすっかり大きくなって、高校3年生の長兄を頭に高校生と中学生の姉妹がいる。 お互いにふざけたり喧嘩したり、たぶん小さな頃からあまり変わっていないだろう。 結婚記念日には近隣のスタジオで写真を撮っていたそうだが、初めて出張撮影をし...


ニューボーンの写真(岡山県浅口市)
風は涼しくなれども初秋の陽射しはまだまだ厳しく、駅から半里の道のりは日陰を選んで歩く。 道端の草むらに赤い彼岸花が点々と咲いている。古い民家の庭先には百日紅の花が残り、キバナコスモスが揺れている。 時おり車が通るほかは歩く人もいない。...


「青旅」伊予鉄高浜線で瀬戸内の島へ。
model: Yuna オレンジ色の電車が海辺を走り、一世を風靡したドラマ「東京ラブストーリー」の舞台にもなった駅に停まる。 15歳の少女にとっては、友達と遊びに来た場所であるほかには特別な感慨はない。 瀬戸内海に面した渋い港町も彼女には平板な風景である。...


お宮参りの写真(広島県呉市)
神社に続く参道の階段を上って振り返ると、青空の下で光る呉の海がちらりと見える。 黄色いコスモスが風に揺れている。平日昼下がりの境内は森閑として人影がない。絶好のお宮参り日和である。晴れすぎて暑い。 車でやってきた赤ちゃんの家族は神社の裏手から入ったので、参拝の前にその景色を...


「青旅」ひたちなか海浜鉄道で海辺まで
model: Ayaka 分厚い雲の西の彼方だけがオレンジ色に染まっている。 遠くの踏切の音が鳴って、一両きりの列車がやってくる。 誰もいないホームで、大人になりかけの少女はまっすぐにレンズを見つめる。 生真面目な表情。...


七五三の写真(札幌市中央区)
青空の下で木々の緑が秋風に揺れる。 爽やかすぎて、このままずっと札幌で暮らしたいとさえ思ってしまう。 どこの護国神社も広々とした境内を持っているが、札幌も例外ではなく、陽射しを浴びた芝生が輝いている。 家族は約束の時刻5分前にやってきた。...


「青旅」湖西線で琵琶湖のほとりへ
model: Nanami 2021年5月3日 大きめの柔らかそうなパーカーを着た少女は、白い雲のようにとらえどころがない。 赤ちゃんの頃から毎年撮ってきたのに、彼女のことをまだ何も知らない。来年は中学生になるというのに。...


成人式の写真(広島県福山市)
昼間降っていた雨は上がった。 福塩線の電車はがたごと走って田園地帯の小さな集落の駅に到着する。 すでに夕方5時を過ぎている。日没が近い。 江戸時代からあると思われる広大な庄屋さんのお屋敷は一部が改装されて一般の人が使えるイベントスペースになっているようだ。...


「青旅」南海電車で夏の終わりの海へ。
model: Yuika 台風が抜けて晴れると思っていた。 夏休みに海へ行けなかった少女は、引き寄せられるように波打ち際へ歩いてゆき、ためらうことなく靴を脱ぐと水にその足を浸す。 乾いた花が一気に息を吹き返すにように、子どもらしい無邪気な表情があらわれる。彼女はもうすぐ11...


子どもと家族の写真(広島県呉市)
4歳の男の子家族が住む家は、今年建てたばかりの新築であった。 家の中で遊ぶ様子を撮ってほしいというリクエストで撮り始めるものの、彼が体力を持て余しているのは明らかで、体を動かして遊び始めると楽しすぎたのか一気にヒートアップする。...


お宮参りの写真(広島県廿日市市)
宮島口のフェリー桟橋から見る宮島は、灰色の雲の下でどっぷりと濡れている。 疫病の流行るこのご時勢であるが、今は夏休みのハイシーズン。フェリーを待つ観光客の短い列ができていた。 傘をさして厳島神社の入口に現れたのは、一ヶ月の赤ちゃんを抱っこしたママとベビーカーを押すパパとそれ...


商用撮影(パティスリーつむぐ様)
尾道の市街地から北へ車で10分ほど走り、小さな峠を越えたところに小さなケーキ屋さんができた。明日が開店日だという。 お店のスタッフは仲のいい姉妹。 妹さんがお菓子を作るパティシエで、お姉さんは何をするんですかと尋ねたら、お店のサイトを作って運営するそうだ。通販もするのだろう...


前撮りの写真(広島県尾道市・庄原市)
山の天気は変わりやすく、遠くからさざめきのような音が聞こえてきたと気づいいたら、次の瞬間、大粒の雨があたり一面に叩きつけられる。 キャンプのテントを組み立てたばかりのカップルは、あわててその中に避難する。今日の撮影は終わりだ。 来月に結婚式を控える二人の写真を撮る。...


お食い初めの写真(広島県廿日市市)
お食い初めというイベントは、実際にやると5分くらいで終わってしまう。 石ころや食べられない料理を口に押し付けられる赤ちゃんは終始不思議そうな表情だったり、驚いて泣き出したり。 そんな行事なのだが、「食べる」という人間に必要な行為を始める記念であるから、やらないわけにはいかな...


還暦記念の写真(広島県福山市)
いつも撮影を依頼くださるメイクスタジオで、還暦を迎えたご夫妻の写真を撮る。 赤いドレスをまとった婦人は美しく歳を重ねておられて、見とれる。伴侶の紳士も堅実に生きてこられた落ち着きがある。 お二人は大阪の同じ会社で出会ったという。...


ニューボーンの写真(岡山県倉敷市)
生まれて1ヶ月を過ぎた赤ちゃんは少し眠たかったのか、ややぐずり気味。 それでも泣き出す前にある程度撮れてよかった。 赤ちゃんには今年で八歳と五歳になるお姉ちゃんがいて、これで三姉妹ということになる。 当然ながら家族に男はパパだけ。...


前撮りの写真(香川県土庄町)
港に着いたフェリーからは夏の小豆島を楽しむ人たちが連なって降りる。 土庄港にほど近い砂州が「エンジェルロード」と呼ばれるようになったのはいつからなのだろう。 その名前を呼ぶのさえ少し恥ずかしく感じてしまう僕はもう立派なおじさんなんだな。...


子どもと家族の写真(北海道釧路市)
薄曇りだった空はいつしか青空になり、まっさらな陽射しが公園を鮮やかに照らす。 三歳と一歳の姉妹を連れて出たママはしきりに暑いと言うが、尾道から来た僕にとっては乾いた風とともに心地のいい夏の空気である。 北海道に住んでおられると、西日本の湿度の高い暑さというのは耐えられないと...


子どもと家族の写真(大阪市北区)
年を取ると、その名前を一度聞いたくらいではなかなか覚えられないもので、五歳の男の子に言われたマイなんとかいうゲームを思い出せずに「まいっちんぐマチコ先生」を思い出してしまった。 えーっとなんだっけ……「マインクラフト」だ!たぶん明日には忘れてると思う。...
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