今にも降り出しそうな雲の下、神社を訪れた七歳の女の子は「おしとやか」という言葉からもっとも離れた場所にいた。
ママが子どもの頃に着た着物と、美しく結われた日本髪が彼女のキャラクターに負けている。
僕が遊び始めるとすぐに食いついてきて、屈託なく笑いながらマイペースで主導権を奪う。
彼女はすでにして姉御肌。パパもママもそういうものだとわかっているのか、あまり口出ししない。
きっとクラスでも友達みんなに慕われているのだろうなあ。
彼女のお祖母様には、あと3、4年で彼女も落ち着きますよと言ってしまったけれど、なんだか心許なくなってきた。
かけっこさせたら、着物の裾をまくって走ってくるインパクトたるや!
彼女がこのまま大きくなるのかどうか、ずっと見ていたい。
撮影終わって別れるとき家族に挨拶していると、彼女はぼそっとつぶやいた。「ありがとござっした!」
かわいいかっちょいい。
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