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七五三の写真(神奈川県座間市)
季節はゆっくり夏になろうとしている。 境内の緑のモミジに薄い紅色の小さな葉っぱが混じると見えるのは、種を遠くに飛ばすための羽である。 朱色の着物を着た三歳の女の子は人見知りしない。遊びに誘うとすぐに馴染む。 ヘアセットのときも美容師さんに行儀が良いと褒められたとママがパパに...


子どもと家族の写真(フォトスタジオ)
おそろいのTシャツを着てきた家族だったが、女の子はママにぴったり張り付いて離れない。 なかなか重苦しい雰囲気で、パパとママはそういう状況になるとは思ってもいなかったに違いない。 その子が少しずつ慣れて、ママの膝を降り、スタジオの中を歩き回るようになるまで30分近くかかる。...


子どもと家族の写真(広島県福山市)
お家の玄関のドアを開けると、三歳になった女の子がとことこ出てきて、そこにある自分のモスグリーンのゴム長靴を手に持ち柄の説明をしてくれる。 彼女を追いかけてママが出てきて、髪を梳かし始める。 なのでそのまま撮影を始める。 彼女はままごと用のおもちゃを引っ張り出してくる。料理を...


七五三の写真(大阪市都島区)
淀川沿いの道に面して櫻宮という神社がある。 桜を名乗るだけあって境内には八重桜が鮮やかな薄紅の花を咲かせている。 ソメイヨシノよりも八重桜のほうが女性らしさを感じさせて、七五三に来た数え七歳の女の子をお祝いしてくれる。 彼女には四つ年上のお姉ちゃんがいて、なにか遊ぼうとする...


「青旅」近鉄電車で吉野川のほとりへ
阿部野橋から1時間電車に揺られて着くのは奈良県大淀町。 大阪で生まれ育った13歳の少女は初めて田舎に来たのかと思えるほど古い昭和の街並みに声を上げる。 「ここ住みたい!」いや無理やろ、とすかざすママがツッコミを入れる。イオンないで?「えー?イオンないとかムリ」...


「とある日」(宮崎県椎葉村)
「とある日」は家族の日常生活をそのまま撮影する。 5年前に「とある日」を撮ったときはまだ生まれていなかった男の子二人。 ふだんは保育園に預けているそうだが、今日は二人とも発熱で家で一日を過ごすことになった。 親はそれだけで天を仰ぎたくなるものである。...


「青旅」東武東上線で彼岸花の咲く野原へ
赤ちゃんのときから撮ってきた女の子は小学5年生になっている。幼い頃はちっちゃかった彼女もすっかり背が伸びた。 物静かだが、よく気の回る子である。「青旅」の撮影の意図を察して動いてくれる。 東上線を小川町で降りて、古い家並みが残る一角を歩く。...


結婚式前撮り(広島県尾道市)
雨上がりの街はしっとりしていて、対岸の向島の山なみが白くぼんやりと霞んでいる 海岸沿いにある大漁桜の下を羽織袴と白無垢姿の新郎新婦はゆっくり歩く。 薄紅の花に花嫁姿がよく似合う。今年は桜が早く咲く。タイミングがよかった。...


お宮参りの写真(東京都北区)
「天気が雨だったらどうするんですか」とママは神社に向かう車を運転しながら僕に尋ねる。「昨日雨だったから心配で」 その心配は杞憂だった。今日は真っ青な青空だ。 ベビーシートで眠る赤ちゃんの顔に春の陽射しが降り注いでいる。 撮影は家のリビングで赤ちゃんの写真を撮るところから始ま...


七五三の写真(埼玉県越谷市)
三歳男の子の七五三。 通っている保育園が自然派で裸足にサンダルで過ごしているそう。 そのおかげか草履も嫌がることなく履いて歩く。 撮影途中から晴れて暑くなった。すっかり新緑の季節だ。


子どもと家族の写真(東京都足立区)
一歳の赤ちゃんはともかく、八歳になるお姉ちゃんに人見知りされるとは思ってもいなかった。 家族写真を撮ろうとしたら、パパの後ろに隠れようとする。 嫌だと言われて泣き出して部屋から出て行ってしまったときはどうしようかと思ったけれども、焦ってはいけない。...


入園入学の写真(東京都品川区)
小学校卒業の記念写真である。 「おかしのまちおか」で二人の少女が脇目も振らずに向かったのは、店の一番奥にある駄菓子の棚であった。 武蔵小山駅に続く商店街はアーケードになっている。 朝からしとしと雨降りだし、そこが彼女らのホームグラウンド的な場所なので、そこで写真を撮ろうとい...


入園・入学の写真(千葉市中央区)
雨が上がったばかりのタイミングは花見の人がまったくいない。 満開の桜を背景に新入学の男の子と女の子を撮る。 二人は従兄妹である。撮影の予約のときからママが「仲がいい」と書いてきた通り、手をつないで一緒に歩く。 性格は違えど、その違いをお互いに理解しあっている感じがする。...


七五三の写真(広島県尾道市)
初めての子どもの七五三というのは親も余裕がないもので、なにかとあたふたしてしまう。 着付けからして嫌がる子どももいるし、足袋も草履も履きたくないと駄々をこねる子はそこらじゅうにいる。 そういう子をなだめすかして……というのは、あまり良策ではない。...


子どもと家族の写真(東京都江東区)
牡丹雪が降っていたのは4年前だったか。 今日はたっぷりの陽射しで暖かい。女の子は五歳になった。 自分で「アナ雪」の緑のドレスを着てポーズを作る。かわいいものである。 人見知りで泣かれたこともあったのに、公園でかくれんぼして一緒に遊ぶ。無邪気に顔を近づけてくる。...


初節句の写真(滋賀県草津市)
昨年の夏に生まれた赤ちゃんは、季節巡って今年の春が初節句となる。 テーブルの上には華やかな手毬寿司と蛤のお吸い物に色鮮やかな菱餅が並んでいる。 家族の初節句のお祝いを撮るのは2回目である。 2年前のそのときは祝膳の完成度に吃驚仰天したものだったが、今回もママの頑張りにただた...


入園・入学の写真(千葉県富里市)
千葉県下の小学校は今日が卒業式。 小学校の6年間というのは長いようで終わってみれば入学したのが昨日のことのように思われる。 早咲きの桜の前で真新しいランドセル姿の写真を撮った女の子二人が今日は卒業証書の入った筒を手にして僕の後ろを歩く。...


お食い初めの写真(大阪府豊中市)
12月にお宮参りをした赤ちゃんは生後三ヶ月となり、お食い初めと初節句のお祝いが一緒にできる。 お宮参りのときはまだふやふやの新生児だったのが、だいぶ赤ちゃんらしさが増してぷくぷくとしている。 表情も豊かになって、そうなると赤ちゃんを笑わせるのが楽しくなってくる。...


入園入学の写真(千葉県富里市)
小学校の6年間というのは長いようで終わってみれば入学したのが昨日のことのように思われる。 早咲きの桜の前で真新しいランドセル姿の写真を撮った女の子二人が今日は卒業証書の入った筒を手にして僕の後ろを歩く。 彼女らの会話を聞くともなしに聞いていると、大人の女性のそれとほとんど同...


子どもと家族の写真(広島県尾道市)
春うららかな海べりは観光客がそぞろ歩いていて、賑わってるなあと少し嬉しくなる。 もっとも写真を撮るには人が少ないほうがいいのだが、閑散とした観光地は寂しいものである。 渡船の乗場の東の遊歩道には河津桜が植えられていて、薄紅色の花が満開だ。...


お宮参りの写真(広島県尾道市)
昨日の暖かさはどこへ行ってしまったのか。久しぶりに寒く感じる朝である。 昼前から尾道の神社でお宮参りの撮影があり自転車で出かける。 近いとつい油断して、出かけるのがぎりぎりになってしまうのがよくない。 行きは軽い上り坂なので一生懸命にペダルを漕いで5分前に到着したら、お客さ...


ニューボーンの写真(香川県高松市)
ことでんの電車はうららかな春の陽射しを浴びながら、高松の市街地をゆっくり走る。 撮影が終わってほっとする。 一般的なニューボーンフォトは寝ている赤ちゃんを撮るのだが、僕の撮る写真はできれば起きててくれたほうがありがたい。...


ポートレート(名古屋市守山区)
秋の陽が射す静かな公園で、彼女は一生懸命に笑おうとする。 何かを言うと、すぐその後に謙遜の言葉を続ける。 根が真面目な人なんだろう。でも、そんなことしなくっても大丈夫なのだ。 そのままで十分魅力的だしかわいらしい。 還暦を前にして記念に写真を撮りたい。そう思い立ったが吉日、...
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