撮った写真をセレクトしながら、僕は「戦場」にいたのだと思った。
四歳と一歳の兄妹いる家族である。朝から夜までワンオペのママは文字通りの「孤軍奮闘」である。小さな子どもを相手に日々の生活を回してゆくのは並大抵の労力では勤まらぬ。
彼女がやっていることを、もしも僕が一人でやったら間違いなく昼前に一日が終了する。
幼稚園から帰るとき外は強い風が吹いていて、男の子の帽子が飛ばされたが、幸いすれ違った人がすぐに拾ってくれた。
もしそれがなかったら、心が折れてしまう母親もいるかもしれない。
現代の子育てに必要なのって、そういうちょっとした手助けなのではなかろうかと思う。
保育料無料化などと謳わなくていい。今日は育児が辛いなと感じるとき、急に発熱した子どもの面倒を見なくてはならないとき、さらっとフォローしてくれるサービスや制度があってしかるべき。
そんな社会がいつか実現するのか。
子連れで出席した県議会議員を、議場で他のおっさん議員が囲んで責め立ててるうちはないだろうなあ。
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