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「青旅」内房線で夏の終わりの海へ

  • 執筆者の写真: 三原由宇
    三原由宇
  • 2024年8月25日
  • 読了時間: 2分

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夏の終わりの海は人がいないからいい。

 

外房に比べれば内房の波は子どものようにおとなしい。

 

それでも11歳の少女は水に濡れまいと一生懸命に波から逃げる。

 

子犬が海とじゃれあっているかのようだ。

 

 


ママと変わらないくらいに背は伸びたが、まだ高くなりたいと言う。

 

聞けば夜10時には寝てるそう。

 

成長期だからもっと伸びるよ。よく寝ると身長は伸びる。そう言うと、遅くまで起きてる長兄は背が低いそうで、次兄はずっと寝てるから背が高いと彼女も言う。

 

二人の兄は高校生である。

 

三人兄妹の末っ子女子だから、かわいがられて育ったのだろう。多分に甘えん坊である。

 



そろそろ帰ろうかと促すと、彼女は濡れた足についた砂をどうにかしたい。

 

ママを呼んで近くに靴を置けと言う。しかし靴にも砂がつくだろう。

 

結局熱い砂の上を歩いてコンクリに座らせて、ペットボトルで川の水を汲んで彼女の足裏についた砂を流す。

 

とても夏っぽい。

 

ママはしょうがないわねえという感じで笑っている。

 

まだまだ子どもらしさが残る彼女がかわいいのだろう。

 

 


田んぼの中の畦道で草の感触を嫌がって「田舎は何もないからいや」と言う都会っ子も大人になってゆく。


彼女の見る世界も広がってゆくだろう。またいつか青旅で何もない田舎に行こう。

 

次は何かを見つけられる。たぶん。



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三原由宇出張写真室​ Mihara Yuu Trip Photography
 

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