最高気温が16℃というのは4月並みだ。
道ゆく人たちものんびり歩いているように見える。
七歳の女の子には、九歳のお姉ちゃんと十二歳のお兄ちゃんがいる。
子どもの写真を撮るのは、その年齢が上がるほど難しくなる。自然な笑顔が少なくなる。
お兄ちゃんはもう妹たちと遊んだりしない。
オレは無関係なんだしと、少し離れたところで退屈そうにしている。
とはいえ子どもが三人揃った写真は撮らないといけないから、並んだところで僕がふざけても照れたような表情で目をそらす。思春期というのはそういうものだ。
二人の女の子は仲がいい。お姉ちゃんのほうが積極的に遊びに参加して、主役の彼女が引っ張られる感じ。
どちらにしても楽しく遊んでもらえてなによりだ。
これで三人の子どもたちの七五三がすべて終わり、パパとママはほっとしたかもしれない。
次に着物を着て写真を撮るとしたら成人式になるだろうか。
子どもが大きくなるにつれて手がかからなくなるかわりに、写真はだんだん少なくなってゆく。
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