top of page

七五三の写真(岡山市南区)

  • 執筆者の写真: 三原由宇
    三原由宇
  • 1月18日
  • 読了時間: 2分

更新日:3月4日



明日から大寒である。つまり一年で一番寒い時期である。

 

尾道から電車で岡山まで来る途中で見える田んぼには霜が降りている。

 

北国の人からすれば何を言ってるんだとお思いでしょうが、寒すぎる。

 

 

 

岡山駅からバスで南へ15分ほど行った住宅街の中に内宮という小さな神社がある。

 

ひっそりとしてまったく目立たない神社なのだが、創建は古くて社殿は東向き、というか伊勢神宮の方を向いて建っている。

 

三年前にお宮参りの撮影で訪ねたきりだったが、今日はまたそこへ行く。

 

赤ちゃんだった女の子は七五三の着物を着てやってくる。

 

彼女がお宮参りのことを覚えているわけもない。

 

いきなり知らないところに連れてこられて、カメラを持った知らない男が近づいてくるのでママにしがみつく。

 

三歳の七五三の撮影というのはだいたいそういうふうにして始まる。

 

 

 

参道の桜並木は枝ばかりで色彩に乏しいが、ここは晴れの国岡山。

 

乾いた冬の陽射しが家族を明るく照らす。

 

小さな子どもたちにはあまりウケがよくない紙風船を、女の子は気に入ったらしい。

 

彼女がそれを放り投げると、大きな飴玉が宙にふわりと浮かぶようだ。

 

気がつけば朝の寒さがいつしか消えて、今日は小春日和の七五三。

















Comments


Commenting on this post isn't available anymore. Contact the site owner for more info.

三原由宇出張写真室​ Mihara Yuu Trip Photography
 

2014007クローバーぼかしのコピー 2.jpeg
bottom of page