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七五三の写真(茨城県鹿嶋市)




一ヶ月前のことでである。撮影日の前夜9時頃だったか、翌日撮影予定のママからLINEが来た。 

 

二歳の娘が怪我をしてこれから病院に連れてゆくという。 

 

夜に病院に行くからには大事になってることは想像に難くない。

 

女の子はまぶたの上を縫うほどの怪我だったようで、結局予約はキャンセルとなった。

 

怪我をした本人もだが、こういうのは親がもうたいへんなのであってそのときの苦労は察するにあまりある。

 

 


そして七五三は今日になった。

 

怪我をした彼女はそのときのことなど忘れたかのように少しもじっとしてなくて動き回る。

 

六歳のお姉ちゃんはよくわかっていて、妹を諭すがまあ聞いちゃいない。

 

そういうものだ。子どもの今は今だけだ。だから写真を撮るのだ。

 

千歳飴持った記念写真を撮るのがちょっとたいへんだったけれどなんとか撮れました。

 



関東は冬晴れで、見上げる杉木立から降り落ちる陽射しがスポットライトのように参道を照らして美しい。

 

寒さも気にするほどではない。

 

キャンセルになった日はたしか曇りで風が強く寒かったから、今日が七五三でよかったのかもしれない。

 

明日はクリスマスでお姉ちゃんは希望のプレゼントを神前でお願いしていたし、パパとママもほっとしたであろう。

 

 


妹ちゃんの怪我の原因を尋ねたら、自分で椅子の上に立って落ちたそうだ。

 

来年は平穏無事であってほしいものである。



















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三原由宇出張写真室​ Mihara Yuu Trip Photography
 

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