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七五三の写真(東京都北区)





数え七歳の女の子は「お淑やか」という言葉にはまだほど遠く、木の枝を持たせてチャンバラごっこするほうがしっくりくる。

 

僕は使わないが、七五三撮影でプラスチックの刀を用意するフォトグラファーもいるのだが、彼女のそれを持たせてみたい。

 

着物姿の女性が刀を持つと「極道の妻」っぽくなるのだが、それはそれでカッコイイのである。

 

 

 

彼女には二歳の妹ちゃんがいるのだが、パパとママも不思議がるほど機嫌が悪い。

 

ぜんぜん慣れてくれないのが残念であったが、それも今日という日の思い出であろう。

 

おじいちゃんおばあちゃんたちに囲まれて、朱い着物姿の少女はひらりひらりと動き回る。 

 

手で捕まえようとしても、巧みにかわして宙を舞う蝶のようでもある。

 

これかもずっと伸びやかに育ってほしいと思う。

 


















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