ゴールデンウィーク明けというのは、だいたい天候が安定して晴れの日が多くなる。
暑くもなく寒くもなく、ちょうどいい気候のはずだが今日は暑過ぎた。
神社の山門の真下にできる影がありがたい。
そこで家族を待っていると、参道をぽつりぽつりと歩いてくる四人の姿が見えた。
二人の子どもは俯き加減に手を引かれている。早くも疲れていそうだ。
聞けば着物の着付けが想像を超えてたいへんだったらしい。
よく着せて(足袋まで履いて)来られたものだと、パパとママの頑張りに敬意を表したい。
数え五歳と三歳の兄妹は慣れない着物姿で遊ぶ。
遊んでしまえば楽しくなる。楽しくなれば笑顔になる。子どもが笑えばパパとママの苦労も報われるというものである。
美しい新緑に女の子の朱色の被布がよく映える。
神社近くの姫路城が見える公園でも写真を撮る。
きっと眠くてしかたがなかっただろうけど、彼女は最後までよく歩いた。
家族みんなでがんばった七五三であった。
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