子どもと家族の写真(東京都台東区)
- 三原由宇

- 7月27日
- 読了時間: 2分

お宮参りのときもぐっずり寝ていた子は、一歳の誕生日撮影でも寝ていて、僕がお家に伺ってからママがようやく起こしにかかる。
ベッドからリビングに連れてこられた彼は寝ぼけ眼で僕を認めると、人見知りを発動させて泣き出す。
泣きたいのはこっちのほうだけど、まあ無理もない。
寝て起きたらいきなり知らない人が目の前にいるのだもの。そういう状況を想像したら大人だって恐怖ですよ。
そういうわけで、彼が僕に慣れるのを待つしかない。
三歳のお姉ちゃんは、ますます口が達者でおしゃべりになっている。
そのうちママとガールズトークするようになるだろう。
姉は強し。彼女はすぐに僕と遊んでくれて……いや僕は弟くんをあやしたいのだけどそこに割り込むようにおもちゃをかっさらって遊びの主導権を握る。
彼女にとっては弟くんは遊び相手として役不足なのだろう。
そういう姉弟関係も写真に残したい。
しばらく家の中で撮影したあと、気分を変えるために家の近所の公園に行ったが、まだ彼が遊べるわけもない。
家族写真を撮ってまた家に戻って撮影終了となる頃、ようやく眠気がなくなったのか機嫌を持ち直した彼は僕に無邪気な笑みを見せる。
なんでこのタイミングなの?
そう言いたくなるが、子ども撮影あるあるである。
きっと日常でもよくある。


















コメント