家族が住む小さな集落は住人同士の結びつきが強く、タンカー(誕生日)と聞けば親戚や知り合いがお祝いを持ってやってくる。
御歳90というおばあさんが島言葉でお祈りしてから、選び取りに一升餅というイベントが始まる。
二女ちゃんとは10歳違いの三女ちゃんのタンカーは久しぶりの赤ちゃんということで盛大だったのだけど、それから三歳違いの四女ちゃんはささやかだ。
もっとも子どもにはそんなことは関係なくて、赤ちゃんはお祝いのオードブルの揚げ物に手を伸ばして食べようとする。
赤ちゃんは小麦アレルギー気味なのでパパが止めると怒って泣く。おばあちゃんが囃し立てる。賑やかすぎる。
健やかに大きくなりますように。
住む場所がどこであれ人の営みに変わりはない。
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