子どもと家族の写真(埼玉県和光市)




 


雨上がりのやや肌寒い公園に家族を迎えて何回目になるだろう。


赤ちゃんのときから撮っている女の子はもう10歳である。口調が大人びてきているのを感じる。

 

まだお友達言葉で話してくれるが、次に撮るときは敬語を使われるかもしれないなあと撮りながら思う。

 

ずっと友達言葉でいいんだ。「そうだよ」が「そうです」になったら寂しすぎる。

 

 


家族写真を撮ったあと、パパとママは休んでてくださいと、姉弟だけ離れた場所へ連れていって遊ぶ。

 

僕を信頼してくださっているのもありがたいが、親がいなくても不安げにならない二人の子を撮りながら、大きくなったなあとまた思う。

 

お姉ちゃんは弟くんを常に気遣う。弟くんはお姉ちゃんを常に信頼している。二人は仲が良いのだなと嬉しくなる。

 

  


撮影のたびに子どもの成長を見て、かつてあったあどけなさが影を潜めてゆくのを寂しく思うのは僕が大人だからで、子どもは大きくなるのに忙しい。彼らに数年前を懐かしんでるヒマはない。

 

僕もそうありたい。

 

また来年、ひとつ大きくなった二人に会えるのを楽しみにしている。多少よそよそしくされても大丈夫です。たぶん。