2020年10月13日
撮影終えて時計を見ると、帰りの列車が来るまで30分もない。2km超の道を急ぎ足で歩く。夕陽が田んぼに長い影を作る。
赤ちゃんを連れて久しぶりに帰省した家族を撮る。
10ヶ月の赤ちゃんは予想通り見知らぬ僕に固まっていたが、それほど時間をかけずに笑った顔が撮れたのでよかった。
ご実家の周りには稲刈りの終わった田んぼが広がる。ママの家のものらしいから入っても大丈夫だ。
夕陽を浴びて歩く家族。都会と違って時間がゆっくり流れる。
結婚して何年になるのかと問うたら10年だという。「ようやく」と呟いたママの言葉に実感がこもる。子どもを授かった嬉しさ。
実家にはママの旧い友人も集まっており、記念の写真を撮ることになった。彼らの子どもたちの最年長は小学生だ。
女の子に抱っこされた赤ちゃんは泣きもせずおとなしい。たくさんの子どもたちの仲間入りをしたように見える。
子どもを産み育てるのは、たいへんなことばっかりだけど、無垢で純真な小さな人たちと一緒に過ごせるのは、ちょっとした幸福なのかもしれない。
それにしても子どもが10人くらい集まると、それはまあ騒々しい。
子どもたちの写真を撮るときにバイキンマンになり、やられたふりして倒れたら、彼らはすぐさま馬乗りになってくる。おもちゃにされる前に僕は帰ります。
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