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子どもと家族の写真(京都市上京区)





8月2日



蝉時雨の森を歩く男の子はカブトムシをひたすら探している。


見つけるのはかなり難しそうに思うのだが、飽きるそぶりもなく木を見上げたり地面の落ち葉を払う。


一昨年前まで神楽にハマっていた彼は、舞を披露してくれたりしたのだが、今でもそれは続いているのだろうか。成長とともに趣味の変化を追いかけてゆくのも楽しいだろうなあ。中学生くらいになったら彼は何をしてるんだろう。



家族を初めて撮ったのは2011年8月で、お姉ちゃんはまだ歩けない一歳の赤ちゃんだった。


今年で10回目の撮影になる。ということは10年後には彼女はもう成人してるのか。その時間が長いようでもあり短いようでもあり。


彼女は毎年写真を撮る意味をなんとなく理解してきているようでもある。


大人になっていつか彼女にも家族ができたら、フォトグラファーを探して写真を撮ってもらうようになるだろうか。自分が子どものときにそうだったように。





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