清洲城の川向かいの公園では、例年なら屋台が並び「桜祭り」が行われているはずなのだが、今年は新型コロナウイルスの影響で祭りは中止。それでも初夏のような陽気からか、わずかに咲いた桜を求めて花見の人たちが集まり、子どもたちが走り回る。 女の子は来月から二人の兄と一緒に小学校に通い始める。だから幼稚園の制服を着るのはこの撮影が最後らしい。 彼女は桜の花を背に立つと、笑顔を作る。 前に撮ったときは、お兄ちゃんの後をくっついて歩いていただけのような感じがしたけれど…、いつの間にかカメラを意識した表情ができるようになったのか。もっともそれはそれで、自然な笑顔が撮れなくなって困った。 三兄妹が揃った写真も撮る。 長男くんはさすがにまとめ役になってくれるが、アウトローな性格の次男くんは、なかなか笑ってくれない。最後は拗ねて一人で河原に降りていった。 長男くんは「ほおっておけばいいよ」という感じで気にしてない。僕は次男くんになんだか近しいものを感じてしまう。彼をじっくり撮ってみたいな。嫌がられるだろうけど。 どの子を撮っていても、どんな大人になるのかなあと想像するのが楽しい。「未来に生きる」という感じがする。
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