三歳くらいの子どもを撮っていると、「小さい子どもを撮るのはたいへんですよね」と言われることがある。
そうなんですよーと答えることはほとんどない。大きくなった子どもを撮るほうが、よほどたいへんだ。
子どもは小学生にもなれば、僕が言う通りに動いてくれる。ポーズもちゃんとできる。
できないのは、自然に笑うこと。
久しぶりに家族が一堂に会した。
中学生と小学生の従姉弟はなかなかカメラを見ない。中二の女の子は視線が泳いでいる。カメラを意識するお年頃。友達同士でならスマホでいつも自撮りしてるはずなのに…
毎年家族写真を依頼くださっていると、子どもたちの変化を感じる。カメラを見なくなり、写真を撮られるのを嫌がるようになるのは成長である。
それでいいのだ。彼らがいつか結婚して子どもが生まれたなら、同じように写真を撮りたいと思うはずだから。
公園にはさまざまな家族がいて、思い思いの休日を過ごしている。笑う子がいれば泣いている子もいる。走り回っている子もいる。それらを全部写真に撮ってあげたい。
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