祈祷の時間は雨であった。ママの実家から近くの神社まで歩いて行くというのを車に乗せて、僕は傘をさして歩いた。大野市の主な施設には無料の置き傘があって、自由に使える。北陸ならではかもしれぬが、いいアイデアだと思う。
すでに記念写真は撮ってある。確実に雨が降ると思われたので、祈祷の2時間前にママのご実家に赴いて、神社に行ってきた。そんなことができるのも、越美北線の列車の本数が少ないためである。
交通機関の乏しい辺鄙な場所での撮影は一件だけでも一日がかりになる。撮影料はそれでも同じ出張料金もない。非常に効率が悪いのだがぜひ呼んでください。喜んで行きます。
撮影終えて駅まで戻るバスに乗るために、大野市唯一のショッピングモールへ行く。
パブリックスペースでは地元の写真館さんが子どもの写真を大きくプリントして展示していた。宣伝も兼ねているのだろう。いいなあと羨ましく拝見する。僕もこんなことやってみたい。しかし僕の仕事には「地元」がない。やるとしたら全国巡回展になってしまう…
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