夏休みで実家に集まった３組の母子は果樹園で子どもたちの誕生日会。
昨年まで家で撮っていたのだが、今年はぶどう狩りのできる果樹園に来た。あいにくの雨だが、子どもたちは気にするふうでもなく、ぶどうを食べ、小川でずぶ濡れになって遊ぶ。
住む場所の離れた従兄弟同士が会うのは、夏休みのこの機会なのだろう。
子どもたちが成長して、だんだん疎遠になったりして、いつか誰かの結婚式なんかで再会して「久しぶりー、変わってないねー」とか言い合うんだろうなあ、と撮りながら勝手に妄想したりする。
なんでもないありふれたストーリーだけど、そういうのが幸せというものではなかろうか。
撮影終えて、また4km歩いてバス停に。帰りはゆるやかな下り坂なる。
向かいから自転車を立ち漕ぎで上ってくる女子高生とすれ違う。
彼女は毎日自転車でこの道を行き帰りしているのだろう。集落と至近の高校との距離を考えたら往復10kmくらい自転車で走ってるわけで、相当な体力を使うはずだ。
家ではたくさんごはんを食べるんだろうなあ、そんなどうでもいいことを考えながら歩いているとバス停に着く。