
それは結婚式の大トリなのである。
「いい結婚式でした」と言ってもらえるのは、新婦の手紙のおかげではなく、一番最後にマイクを持つ新郎の言葉によるものだと思う。
何も考えてません、とその場になって言う人もたまにいるが、それは時間とお金をかけて結婚式に来てくれた人に対して失礼ではなかろうか。
通り一遍の挨拶をメモにしたため、それをただ読み下されると、新婦の手紙でどんなに涙しても一気に醒めるものである。
(こう言うと年寄りくさいと思われそうだけど)
男なら最後にまっすぐ正面を見て、結婚式を終えての自分の感情を言葉にしてみてはどうか。
けっして上手なことを言う必要もなければ、笑いや涙をとる必要もない。
どもったり噛んだりつっかえたりしていい。
とにかく、自分の言葉で自分の気持ちを話そう。
それが目の前のゲストに対する最大級の感謝を表すことになると思うから。
新郎よ、がんばれ。