あっと言う間に終ってしまった、と披露宴を終えた新郎新婦は言う。
あれだけ長い時間準備してきた結婚式が、気がつくと終っているのである。
10組いたら9組はそう言うであろう。
とくにゲストハウスやホテルで式を挙げる人は100パーセントそう言うに違いない。
決して、予定より早く終ったわけではない。
スケジュール通りに事が運んでそうなのである。
ということは、
結婚式当日のスケジュールとは、息もつかせぬくらいにがっちがちにタイトなものである
ということを、これから結婚式をあげる人は認識しておいたほうがよい。
もちろん、結婚式とはそういうものだしそれでかまわない、という人もいるだろうから、決して否定するつもりはない。
ただ、あまりに多くの準備時間とお金を投資した結婚式の印象がこれでいいのだろうか、と思うのである。
一般的にありがちな結婚式当日のスケジュールはこんなものだろうか。
(挙式12:00〜 披露宴13:00〜15:30 約70人のゲスト)
9:00 新郎新婦お支度(メイク)
11:00 メイク終了挙式リハーサルに移動
11:05 挙式リハーサル
11:25 リハーサル終了・親族紹介へ移動
11:30 親族紹介
11:40 親族集合写真
11:50 集合写真終了・チャペルへ移動
12:00 挙式
12:25 挙式終了
12:30 フラワーシャワー
12:35 フラワーシャワー終了・ゲストと記念写真タイム
12:40 記念写真タイム終了・ベールアウトのため控室に移動
12:45 ベールアウト・メイク直し
12:50 披露宴会場へ移動
12:55 披露宴会場前で担当キャプテンと挨拶
13:00 披露宴開始・新郎新婦入場
13:05 新郎挨拶・来賓挨拶2名
13:15 新郎新婦紹介の間に乾杯の準備
13:20 乾杯
(歓談タイム10分)
13:30 ケーキ入刀・ファーストバイト
13:40 新婦中座・お色直し
13:45 新郎中座(この間にプロフィールムービー上映)
13:55 お色直し終了・披露宴会場へ移動
14:00 再入場
14:05 フォトラウンド
(10テーブル・1テーブルあたり約1分)
14:20 フォトラウンド終了
(歓談タイム5分)
14:25 新郎友人スピーチ
14:30 新婦友人スピーチ
14:35 余興
14:45 余興終了・デザートビュッフェ開始
14:55 デザートビュッフェ終了
(歓談タイム5分)
15:00 新婦手紙朗読
15:05 両親への記念品お渡し
15:10 両家代表挨拶
15:15 新郎挨拶
15:20 新郎新婦退場
15:25 エンドロール上映
15:30 お開き・ゲストお見送り
15:50 お見送り終了控室へ移動
お分かりのように、ゆっくりできるのはメイクしている間の2時間であり、その後はひたすら分刻みのスケジュールになるのである。
おそらく、式場から提示されるスケジュール表には、このくらい細かく時間は記載されていないため、時間に余裕があると感じるのだろう。
来賓の挨拶が長くなれば、その後の歓談タイムが短くなるのは当然で、決してお開きの時刻が繰り下がることはない。
フォトラウンドの1テーブル1分というのは、ただ写真をとるだけで、ゲストとは二言三言交わすだけで精一杯である。
2時間半の披露宴のうち、歓談タイムが20分だけ、というのは決して誇張ではない。
だからといって、披露宴の時間を2時間半から3時間にすることは難しいだろう。
これから結婚式をする人は、この現実的なスケジュールを見て、自分たちにとって何が大切なのか、ちょっと立ち止まって考えてみてほしいと思う。
・・・だってさ、「あっと言う間だったね」って・・・なんかもったいなくないか。
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