夫婦二人だけのマタニティフォトというのはどこかなにか落ち着かない。
それは今の二人の生活にも似ている。
赤ちゃんが生まれる前の宙ぶらりんな気持ち。
撮影に至るバッググラウンドというのは人それぞれいろいろあって、それは想像するしかないのだけれど、結婚13年目にして初めて子どもを授かったとなれば、そんなことはどうでもよくてただおめでとう無事に生まれますようにという思いしかない。
結婚は二十代の頃だったそうである。
もはや二人の間に新鮮さなどないから、ハイ顔をもっとくっつけてーなどと言うととたんに動揺してしまうのを見てるほうが楽しい。
二人だけでいられる時間もあとわずか。
ずっと続いてきた二人だけの生活が、新しい小さな人が加わることでどう変わってゆくのか。
想像するだけで興味が湧くのだが、当事者はそれどころではあるまい。
僕にできるのはただ安産をお祈りするだけです。
今日は結婚式以来の慣れない撮影であたふたしていたようだけれど、赤ちゃんのいる膨らんだお腹に両手を当てて「おーい、聞こえるかー」と言っていたパパがよかった。
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