花曇りの朝、9歳の女の子とママは姉妹のように桜の木の下でふざけあう。
フォトグラファーを呼んで写真を撮る機会でも作らないと、二人で写真に収まることもないだろう。
もっとも女の子はママのスマホに入っているゲームに夢中で、いったん始めるとなかなかやめない。そのときはママが親らしく怒る。きっと家では毎日怒られているんだろう。
彼女が自分専用のスマホを持つとどうなるんでしょうねえ、と僕はママと顔を見合わせる。子どもが大きくなっても親の気苦労は絶えないものである。
撮影終わって駅に戻る。公園の満開の桜は駅まで続いており、すれ違う人はみな上を見ながら歩いてる。今年の桜は寒さのおかげで花持ちがよい。
仕事のおかげで、いろんな場所で花見ができる。ありがたいことだと思う。
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